2012年9月11日火曜日

幾何学: 対称点でできる三角形


問題:
三角形 ABC があり、その外接円の A での接線と直線 BC が点 P で交わっている。直線 ABAC について点 P と対称な点をそれぞれ点 QR とする。このとき、直線 BC と直線 QR は垂直に交わることを示せ。

(出典 : 数学オリンピック 2012年 本戦 第1問)
解答:
題意から、AP = AQ かつ AP = AR であることから A は三角形 PQR の外接円の中心である。
PQ の中点を M、PR の中点を N とすると、∠PAM = ∠MAQ であり、 三角形 PQR の外接円は を中心とするので、∠PAQ = 2∠PRQ となる。よって、∠PAM = ∠PRQ である。
また、点 における接線定理から、∠PAM = ∠ACB である。よって、∠ACB  = ∠PRQ となる。
直線 BC と直線 QR の交点を V とし、三角形 PCN と PRV を比較すると、二角が等しいことから相似関係であることがわかる。∠PNC = 90° であることから、直線 BC と直線 QRが直交することになる。

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