合同式を使えばパズルのように解ける問題。
問題:
を正の整数とし、 を集合の相異なる元とする。 に対し、 は で割り切れるとする。このとき、 は で割り切れないことを示せ。
(出典: 国際数学オリンピック 2009年 第一問)
解答:
を法とすると、条件式から に対し、
を法とすると、条件式から に対し、
が成り立つ (条件式①)。
一方で、 は集合の相異なる元なので、
となる (条件式②)。
ところで、求めるべきは、
である (式③)。ここで左辺は条件式①を使い、次のように変換できる。
更に条件式①を使って変形する。
よって条件式②から、
となり、求めるべき式③が証明できた。
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